CBDは眠くなる?それとも目が冴える?“二相性作用”をやさしく解説!

<はじめに>

CBDは、大麻草から抽出される非精神活性成分で、多くの人々が健康維持のために利用しています。

CBDをまだ試したことがない方、あるいはすでに使っている方でも、 「なぜCBDは、少量だと頭がスッキリして、多めに摂ると眠くなるの?」と疑問に思ったことがあるかもしれません。

実は、これはCBDの「二相性作用(にそうせいさよう)」と呼ばれる特性によるものです。

そのメカニズムについて、やさしく解説していきます。

      

<目次>

1.二層制作用とは?

2.CBDの少量摂取(覚醒・集中)

3.CBDの多量摂取(睡眠・リラックス)

4.CBDの働き補足

 

1.二層制作用とは?

「二相性作用」とは、同じ物質でも、少量と多量でまったく異なる効果をもたらす現象を指します。

たとえば、アルコールを少量飲むと気分が高揚するのに、飲みすぎると眠くなったり、動けなくなったりしますよね。

CBDもこれと似たような働きがあり、摂取量によって「覚醒」と「鎮静」の両方の効果を示すことがあります。

 

2.CBDの少量摂取(覚醒・集中)

少量(一般的に15mg以下)のCBDを摂取すると、頭がすっきりし、集中しやすくなるという効果を感じます。

この効果は、エンドカンナビノイドシステム(ECS)への軽い刺激により、神経伝達物質のバランスが調整されることによって生まれます。

CBDは、体内時計や覚醒リズムに関わるセロトニンやアデノシンの働きをサポートすることで、日中に自然な集中モードを保ちやすくします。

<効果の例>

  • 集中力の向上:疲労感が軽減され、頭が冴えるような感覚が得られる

  • 活動性のサポート:仕事や勉強に集中したいときに適しています

       

3.CBDの多量摂取(睡眠・リラックス)

CBDを高用量摂取すると、リラックス作用が強まり、眠気を感じます。これは、CBDが脳内のGABAアデノシンといった、リラックスや睡眠に関与する神経伝達物質に影響を与えるためです。

・GABAは、脳の過剰な興奮を抑える物質で、CBDはその働きを助けることで深いリラックスをもたらします。

・アデノシンは、眠気を促す物質で、CBDはその濃度を高める方向に作用します。

このように、CBDは複数の神経系を通じて中枢神経を鎮静化し、心身を深くリラックスさせ、自然な眠りへと導きます。

<効果の例>

  • リラックス効果:神経系が落ち着き、不安やストレスが軽減されます

  • 睡眠促進:深い眠りにつきやすくなり、不眠症などの改善にも役立つ可能性があります。

 

      

 

4.CBDの働き補足


「覚醒」と「睡眠」どちらの説明にも登場したアデノシンについて、少し補足しておきましょう。

アデノシンは「眠気のスイッチ」とも呼ばれる物質です。 脳が活動すればするほどアデノシンが蓄積され、ある一定のレベルを超えると眠気を感じさせます。そのため、夜になると自然とアデノシン濃度が高まり、眠くなるのです。

CBDが、アデノシンの再取り込み(細胞への回収)を阻害することで、一時的にアデノシンの濃度や作用を高めると考えられています。

この影響は、摂取量・タイミング・体内の状態によって変化します。

<CBDとアデノシンの関係:用量による違い>

  • 少量のとき(覚醒・集中): CBDがアデノシンの働きをわずかに高めることで、神経の過剰な興奮を軽く抑え、雑念が減り、集中しやすくなる。

  • 多量のとき(鎮静・眠気): CBDによってアデノシンの作用が大きく高まり、中枢神経の活動が落ち着き、強いリラックスや眠気をもたらす。

つまり、アデノシンは「量によって働きが変わる」性質を持つ物質であり、CBDはその働きをサポートする“調整役”のような存在です。

 

<まとめ>

CBDには、「少ない量」と「多い量」で異なる作用を示す「二相性作用」という性質があります。

  • 少量では、気分がすっきりして頭が冴え、集中しやすくなる(覚醒・集中)

  • 多量では、深くリラックスし、眠気を感じやすくなる(鎮静・睡眠)

これはCBDが、ストレスや不安をやわらげる神経伝達物質に働きかけ、身体と心のバランスを整えるためです。

CBDは「今のあなたに必要な方向」にやさしく寄り添ってくれる存在。 日中はシャキッと、夜はゆったりと。そんな自然なリズムを整えるパートナーとして、CBDをうまく活用してみてください。

 

     

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