副交感神経は「切り替わる」のか、数字で見てみた

「リラックスする」と「副交感神経が優位になる」は同じことなのでしょうか。心拍計のデータを見ながら、自律神経の切り替わり方について考えてみました。

ケン
この記事を書いた人
ケン#データで語る

元研究職、CBDの研究・エビデンスをやさしく解説する担当

「切り替わる」という表現の誤解

こんにちは、ケンです。よく「CBDで副交感神経に切り替わる」という言い方を目にしますが、この表現には少し補足が必要だと感じています。交感神経と副交感神経は、スイッチのようにパチッと切り替わるものではなく、シーソーのようにどちらかが優位になったり弱まったりを繰り返している、というのが実際に近いイメージです。

心拍変動という指標

この「どちらが優位か」を推測する手がかりとして、研究の世界では心拍変動(HRV)という数値がよく使われます。心拍のリズムが規則正しすぎず、ある程度ゆらぎを持っている状態のほうが、自律神経のバランスが柔軟だと考えられているのです。最近はウェアラブル端末でも簡易的にHRVを表示してくれるものが増えてきました。

私自身、就寝前の30分間だけ数値を記録してみたことがあります。もちろん個人が趣味で測った数値なので、医療機器のような精度はありません。ただ、何もしない日と、CBDオイルを摂ってゆったり過ごした日とでは、数値の出方に緩やかな違いが見られる日が多かったように感じました。あくまで私一人の、非常に限られたサンプルの話です。

ECS(エンドカンナビノイド・システム)との関わり

ここで少し専門的な話を挟みます。私たちの体には、エンドカンナビノイド・システム(ECS)という、体内のバランスを整える仕組みが備わっていると言われています。これは「体の中の調整役」のようなもので、自律神経のバランスや、緊張・弛緩のリズムにも関わっている可能性が研究されています。CBDはこのECSに何らかの形で作用すると考えられていますが、「交感神経を止めて副交感神経だけを働かせる」というような単純な切り替えではなく、あくまで体が本来持っているバランス調整の働きを、後押しするような関わり方だとされています。

数字はあくまで参考程度に

ここで大事なことをお伝えしたいのですが、HRVの数値は日によって、体調・睡眠不足・カフェインの量など、さまざまな要因で変動します。ですので「CBDを摂ったから数値が上がった」と単純に結論づけるのは、正直まだ早いと思っています。私が数字を見る目的は、効果を証明することではなく、「自分の体は思っているより日々揺れ動いている」ということを、感覚だけでなく客観的な記録としても確認するためです。

もし数値を継続して見てみたい方は、翌朝に簡単な睡眠日誌をつけるのも一つの方法です。「昨夜は寝つきが良かった気がする」という主観的な感覚と、アプリの記録を並べてみると、意外と一致しないこともあり、それ自体が面白い発見になります。

数字よりも先に、体の声を

研究者としての性分か、つい数値で語りたくなってしまうのですが、最終的に一番信頼できるのは、自分の体感だと思っています。数字はあくまで「答え合わせ」の一つの材料であって、それ自体が目的ではありません。今日一日、自分の呼吸が浅かったか深かったか、肩に力が入っていなかったか。そんな小さな気づきの積み重ねのほうが、実は自律神経のバランスを知る一番の近道なのかもしれません。個人差も大きいところですので、数字と体感、両方を気長に見比べていただければと思います。

※この記事は情報提供を目的とした編集部員の体験・見解です。CBDは医薬品ではなく、特定の病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方や通院中の方は、医師など専門家にご相談ください。

GoodDays Journal 編集部
ミカツムギケンマキ

CBDとの向き合い方はひとそれぞれ。はじめての方も、長く親しんでいる方も、それぞれの目線でCBDのある暮らしをお届けします。

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