切り替え時間、平均17分という数字の意味
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仕事モードから休息モードへ、脳が本当に切り替わるまでにはタイムラグがあるそうです。その「間」の正体を、研究データと自分の体験から考えてみました。
元研究職、CBDの研究・エビデンスをやさしく解説する担当
17分というタイムラグの話
以前、認知心理学系の論文を読んでいて、ある数字が印象に残りました。人が集中作業を中断してから、頭の切り替えが完了するまでに平均で15〜20分ほどかかる、というものです。研究によって数字には幅がありますが、私たちが思っている以上に「頭の切り替え」には時間がかかるということは、共通して示されているようです。
これは元研究職の私にとって、妙に納得のいくデータでした。実験の合間に休憩を挟んでも、次の作業にすぐ集中できないことがよくあったからです。頭では「休憩は終わり、次はこれをやろう」と思っていても、体のどこかがまだ前の作業モードを引きずっている。あの感覚には、ちゃんと理由があったのだと知りました。
緊張と弛緩は、自律神経のリズムでもある
この切り替えの遅れには、自律神経のバランスが関わっていると考えられています。自律神経には、活動時に働く交感神経と、休息時に働く副交感神経があり、この二つがシーソーのように入れ替わることで、私たちは緊張と弛緩のリズムを作っています。
ただ、このシーソーは急に切り替わるわけではなく、じわじわとバランスが移っていくものだそうです。仕事に集中している間は交感神経が優位になり、心拍数や血圧がやや上がった状態が続きます。そこから急に「はい、リラックスタイム」と切り替えようとしても、体はすぐには反応してくれません。まるで、走っていた電車が急停車できないのと似ています。慣性の力が働くようなイメージです。
私自身、在宅勤務を始めてから、この切り替えの難しさを痛感しました。オフィスなら通勤という物理的な移動があり、それが強制的な「区切り」になっていたのだと思います。家では、パソコンを閉じた瞬間に隣の部屋がリビングという環境なので、体はまだ「仕事モード」のまま、頭だけが「もう終わり」と焦っている状態が続きました。
ECSという、体の内側の調整役
この緊張と弛緩のリズムに関わっていると研究されているのが、エンドカンナビノイド・システム(ECS)という仕組みです。これは体温や睡眠、気分、自律神経のバランスなど、さまざまな体内環境を一定に保とうとする、いわば体の内側の調整役のようなシステムだと考えられています。
ECSは、体の中で自然に作られる「エンドカンナビノイド」という物質と、それを受け取る受容体、そしてそれらを分解する酵素から構成されています。緊張状態が続いたときに、体が自らブレーキをかけようとする働きにも、このECSが関わっているのではないかという研究が進んでいます。CBD(カンナビジオール)は、このECSの働きに何らかの形で関わっている可能性が研究されている成分の一つです。
ここで大切なのは、CBDが「気分を落ち着かせる魔法の成分」というわけではないという点です。あくまで、体がもともと持っている調整の仕組みに寄り添うような存在として研究されている、という理解が近いように思います。効果には個人差があり、断定的なことは言えませんが、この「体の内側から整える」という視点は、単なる気分転換とは少し違う角度から自分の状態を見直すきっかけになると感じています。
切り替えの「間」を、意図的に作ってみる
データを知ってから、私は仕事の終わりに意図的な「区切りの時間」を作るようにしています。具体的には、パソコンを閉じたあと、5分だけ何もしない時間を挟むことです。窓の外を眺めたり、お茶を淹れたりする、ただそれだけの時間です。
この区切りの時間に、CBDを取り入れることもあります。編集部で扱っている「FOCUS」は、集中したい時間帯にも使いやすいように作られているアイテムで、私は仕事の終わりのタイミングで使うことが多いです。「これから頭を切り替える」という自分への合図のような役割も兼ねているように感じています。習慣として続けることで、切り替えのタイミングを体が覚えていくような感覚があります。ただし、これはあくまで私個人の体験であり、感じ方には個人差があることは付け加えておきたいと思います。
切り替えがうまくいかない日が続くと、「自分の意志が弱いのでは」と考えてしまいがちですが、そもそも頭の切り替えには時間がかかるものだ、という前提を持つだけでも、気持ちが少し楽になるように思います。焦らず、体のリズムに合わせて「間」を作ること。それが、オンオフを上手に行き来するための、地味だけれど確かな工夫なのかもしれません。
※この記事は情報提供を目的とした編集部員の体験・見解です。CBDは医薬品ではなく、特定の病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方や通院中の方は、医師など専門家にご相談ください。
CBDとの向き合い方はひとそれぞれ。はじめての方も、長く親しんでいる方も、それぞれの目線でCBDのある暮らしをお届けします。