心拍変動という数字で「緩み」を測ってみた話
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「リラックスできた気がする」を数字で確かめたくて、心拍変動(HRV)を測ってみました。感覚と数値のズレから見えてきた、自律神経の面白さについてお話しします。
元研究職、CBDの研究・エビデンスをやさしく解説する担当
「なんとなく緩んだ」を疑ってみた研究者気質
元研究職としての性分なのか、私は「気分が良くなった」という感覚をそのまま信じるのが少し苦手です。プラセボ効果という言葉があるように、人間の感覚は思い込みによって簡単に揺れ動きます。そこで以前から気になっていた、心拍変動(HRV)という指標を自分で測ってみることにしました。
HRVとは、心拍と心拍の間隔のわずかなばらつきのことです。一見「心臓は一定のリズムで動いている」と思われがちですが、実は健康な状態ほど、この間隔には微妙な揺らぎがあると言われています。逆に、間隔が機械的に一定になりすぎている状態は、自律神経のうち交感神経(活動モード)が優位になりすぎているサインとして研究されています。
測定には市販のスマートウォッチと、指先に挟むタイプの簡易センサーの両方を使い、数値のブレも確認しながら記録しました。データ好きとしては、こういう地道な検証の時間も、実は結構好きな作業です。
平日夜と休日夜、数値はどう違ったか
まず何も対策をしない平日の夜、仕事終わりのソファでの数値を記録しました。HRVの数値は低め、つまり心拍の間隔が単調で、交感神経が優位な状態が続いていることが見て取れました。頭では「もうリラックスタイムだ」と思っていても、体は仕事モードを引きずっていたわけです。この感覚と数値のズレこそ、今回一番興味深かった点でした。
次に試したのが、CBDオイルを摂取してから20〜30分後に同じ姿勢・同じ時間帯で測定するというやり方です。数日間続けてみたところ、何も摂取しない日に比べて、HRVの数値がやや高めに出る日が多いという傾向が見えました。もちろん一日ごとの体調、睡眠時間、カフェイン摂取量などの影響も大きいため、これはあくまで私個人の記録であり、厳密な実験とは言えません。それでも「気のせいかもしれない」で終わらせず、数字として残せたことには意味があると感じています。
ちなみに休日の朝、家事もせずぼんやりしている時間のHRVは、CBDを摂取した平日夜よりもさらに高い数値が出ました。これは当然といえば当然で、「何もしない時間」そのものが持つ副交感神経(休息モード)への働きかけの大きさを、あらためて実感する結果でした。
ECSと自律神経、それぞれの役割を整理する
ここで少し仕組みの話をさせてください。CBDが体内でどう働くかを考えるとき、よく登場するのがエンドカンナビノイド・システム(ECS)という体内のネットワークです。ECSは、体温や気分、睡眠、食欲など、さまざまな機能のバランスを取る役割を担っていると考えられており、CBDはこのECSの働きに関わっている可能性が研究されています。
一方、自律神経は交感神経と副交感神経という、いわばアクセルとブレーキの関係で体を調整しています。HRVは、この自律神経のバランス、特に副交感神経がどれくらい働いているかを推測する手がかりとして使われることが多い指標です。
つまり、ECSと自律神経は別々の仕組みでありながら、どちらも「体を過剰に緊張させすぎない」「必要なときに休息モードへ切り替える」という調整に関わっていると考えられています。CBDが直接HRVの数値を上げると断定はできませんが、ECSを介した体内バランスの調整が、間接的に自律神経の働き方にも影響している可能性がある、という研究の流れは知っておいて損はないと思います。
数字に頼りすぎず、でも無視もしない
今回の自己測定で得た一番の学びは、「感覚と数値は必ずしも一致しない」ということでした。リラックスできたと思っていても数値は低いままだったり、逆に数値が良くても本人はあまり実感がなかったり。この不一致こそが、自律神経という仕組みの奥深さだと感じています。
もちろん、これは私個人の体験に基づく記録であり、CBDの摂取がHRVを改善すると保証するものではありません。体調、ストレスの質、測定環境によって数値は大きく変わりますし、個人差も当然あります。ただ、「気分が落ち着いた気がする」で終わらせず、体の内側で何が起きているのかを少しでも客観的に眺めてみる姿勢は、セルフケアを考えるうえで案外役に立つのではないかと思っています。
次に緩みたい夜が来たら、皆さんもぜひ、自分の心拍やちょっとした体の反応に耳を傾けてみてください。数字は嘘をつきませんが、その数字の意味を読み解くのは、結局のところ自分自身なのだと思います。
※この記事は情報提供を目的とした編集部員の体験・見解です。CBDは医薬品ではなく、特定の病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方や通院中の方は、医師など専門家にご相談ください。
CBDとの向き合い方はひとそれぞれ。はじめての方も、長く親しんでいる方も、それぞれの目線でCBDのある暮らしをお届けします。